
Descripción
ドキュメンタリーの国際出口いろいろ Vol.03 知られざる海外教育市場の可能性 日時 2026/9/22(火祝)13:30~19:30 会場 京都芸術大学 高原校舎 試写室 〒606-6842 京都府京都市左京区田中高原町25 ※ アクセスと地図は下にスクロールしてください 事前予約・入場無料 ============================================ 13:30~ 講演「大学が映画を買う時代―知られざる北米教育市場の可能性」 ゲスト:マーク・ノーネス(映画研究者/ミシガン大学名誉教授) 聞き手:秦岳志(映画編集者・プロデューサー/京都芸術大学准教授) アメリカの教育機関、特に私立大学は予算が豊富で、アジアのドキュメンタリー映画を「映画研究」「アジア地域研究」「世界の社会問題」等さまざまな教育分野で教材としてきた。土本典昭監督の水俣シリーズ(公害・エコロジー)から青柳拓監督が自らギグワークに身を投じる「東京自転車節」(労働・若者)まで、北米ではどのように活用されてきたのか。大学附属アーカイブのフィルム購入、監督招へいの大学ツアー、ライブラリーのDVDやBD購入、図書館や大学向けの配信アグリゲーターKanopy やAlexander Street Pressの台頭まで実態を踏まえ、北米の教育市場で日本ドキュメンタリーの扱いを拡大できるのか。その可能性について、日本ドキュメンタリー映画研究の第一人者マーク・ノーネスさんと考える。 マーク・ノーネス Markus Nornes 映画の研究者・プログラマー・制作者。ミシガン大学のアジア映画研究名誉教授。山形国際ドキュメンタリー映画祭には1990年より断続的にコーディネーターとして携わってきた。著書はこれまで8冊に及び、主な研究分野は日本映画、ドキュメンタリー、映画翻訳および映画祭研究。日本についてのメディア研究者・批評家をつなぐ研究者集団Kinema Clubの創設メンバーの一人。さまざまな学術誌の編集委員を務め、多くの国際映画祭で審査員を務める。これまで十数回にわたる国際会議を企画・運営し、世界各地で100回を超える講演を行っている。 15:00~ ケーススタディ「キムーン・フィルムを世界に売り出す」 ■ 参考上映 『袴田巖 夢の間の世の中』 (2016年/119分/監督:金聖雄) 15:00~17:00 Freedom Moon (2016/119 min/Dir: Kim Sungwoong) With English subtitles 1966年、静岡県で一家4人が殺害・放火された事件で、袴田巌さんが逮捕・起訴され、のちに死刑が確定した。2014年、静岡地裁が再審開始と死刑・拘置の執行停止を決定。48年ぶりに釈放された。カメラは、長い拘禁生活で幻覚や妄想の世界にとらわれたままの巌さんが、姉 ひで子さんとの穏やかな日常世界を始める姿に寄り添う。本作の完成から8年後の2024年に、再審で検察の証拠が捏造と認定され、58年を経て無罪が確定した。 17:15~18:45 ■ ディスカッション ゲスト:金聖雄(キムーン・フィルム) 、デイビット・アヴァーバック(The Film Collective)、エラ・ファム(MetFilm Studio) 聞き手:秦岳志、マーク・ノーネス、藤岡朝子 日本のテレビや自主映画の世界で、「死刑と冤罪」「在日コリアンの歴史」といった社会的テーマに焦点を当て、関係者に寄り添いながら30年にわたってドキュメンタリー制作を続けてきた金聖雄 監督。その仕事が、国際的にはほとんど知られていない。冤罪シリーズ5作目『うそがほんとに ほんとがうそに』(2026)の国内劇場公開を控えるキムーン・フィルムの作品を、世界の第一線で活動する配給業者やセールズエージェントに見てもらい、意見を聞いてみることにした。これまで海外展開を阻んできたものは何なのか、どうしたら海外の観客に届けることができるのか? 過去作でも売り込みができるのか? ゲスト:金聖雄 キム ソンウン Kim Sungwoong ドキュメンタリー映画作家。1963年、大阪・鶴橋生まれの在日コリアン2世。1993年からフリーの演出家として活動。2013年にKimoon Filmを設立し、在日コリアンの歴史や冤罪事件など、社会の周縁に生きる人々の日常と尊厳を、長期取材に基づく温かな視点で描き続ける。代表作は『花はんめ』(2004)、『SAYAMA みえない手錠をはずすまで』(2013)、『袴田巖 夢の間の世の中』(2016)、『獄友』(2018)、『オレの記念日』(2022)、『アリラン ラプソディ〜海を越えたハルモニたち〜』(2023)。『SAYAMA』で毎日映画コンクール・ドキュメンタリー映画賞を受賞。 https://kimoon.net/ オンラインゲスト: デイビット・アヴァーバック David Averbach (The Film Collaborative) The Film Collaborative(TFC)は、映画製作者を第一に考えるアメリカの非営利団体。映画配給に関する教育・支援を行い、配給、マーケティング、VODなど幅広い分野で製作者をサポートする。作品の権利を取得せず、製作者自身が権利と収益を保持できる、より公正で効率的な映画流通の実現を目指している。 thefilmcollaborative.org エラ・ファム Ella Pham (MetFilm Studio) MetFilm Studioは映画・テレビ作品の製作、国際セールス、英国・アイルランドの配給を行なうロンドンを拠点とする会社。劇映画とドキュメンタリーを企画・製作・販売・配給し、優れた作品を世界の観客に届け、才能ある新進・ベテランの映像作家に機会を提供する。『ホールディング・リアット』(2025)、『僕が跳びはねる理由』(2020)などを世界配給。 metfilmstudio.com 18:45~19:30 ■ 交流タイム(Bスタジオ) このイベントの記録映像の一部は後日J-Docs Hub公式サイトで公開予定です。 =============================== 今後の予定 【Vol. 4 なぜ、いまショート・ドキュメンタリーなのか? IDFAのプログラマーと考える”短編"の現在と可能性】 2026年12月 関西圏で開催予定 ゲスト:ヤスパー・ホッケン(アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭プログラマー/短編担当) =========================================== J-Docs Hub ドキュメンタリー国際人材育成プロジェクト 主催: 特定非営利活動法人Tokyo Docs 共催: 京都芸術大学映画学科 助成:Japan Creator Support Fund 文化芸術活動基盤強化基金 www.jdocshub.jp Contact: [email protected] =================== 「ドキュメンタリーの国際出口いろいろ」は、ドキュメンタリーの国際人材育成に取り組むJ-Docs Hub主催の連続セミナーです。 日本のドキュメンタリー作品が海外で、どのように上映・放送・配信され、観客に届けられているのかをテーマに、その展開の可能性を探ります。毎回ゲストスピーカーを迎え、実際の事例や現場での経験をもとに、国際展開の実践的な知見を共有します。セミナーは、どなたでもご参加いただけます。 ★ セミナーシリーズのこれまでの記録動画は、J-Docs Hub公式サイトから無料で視聴できます。 =================== 会場 京都芸術大学 高原校舎 試写室 〒606-6842 京都府京都市左京区田中高原町25 叡山電車(京阪「出町柳駅」乗りかえ)「茶山・京都芸術大学駅」より徒歩5分 地下鉄「北大路駅」より市バス204系統循環 「高原町」下車すぐ(所要時間 約15分) 京阪「出町柳駅」より市バス上終町3系統「高原町」下車すぐ(所要時間 約15分) 阪急「京都河原町駅」より市バス3系統「高原町」下車すぐ(所要時間 約30分)