
Descripción
カントの実践哲学を現代フランス哲学とわが国の仏教哲学とともに読み直し、「よく生きる」とはどういうことなのか、徹底的に考えます。 今期から、カント本来の主著『道徳形而上学』の検討にはいります。 今期からのご参加も大歓迎です! 最初にこれまでの議論をふりかえってからテキストを読みはじめますので、問題なく合流できます。 <講師> 斎藤慶典 1957年、横浜生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科教授を経て、同大学名誉教授。哲学博士。専攻は現象学、西洋近・現代哲学。 著書に『フッサール 起源への哲学』『レヴィナス 無起源からの思考』『デカルト――「われ思う」のは誰か』『知ること、黙すること、遣り過ごすこと』『「東洋」哲学の根本問題 あるいは井筒俊彦』(以上講談社)、『「実在」の形而上学』(岩波書店)、『デリダ――なぜ「脱‐構築」は正義なのか』(NHK出版)、『生命と自由――現象学、生命科学、そして形而上学』(東京大学出版会)、『死の話をしよう――とりわけ、ジュニアとシニアのための哲学入門』(PHP研究所)、『私は自由なのかもしれない――〈責任という自由〉の形而上学』(慶應義塾大学出版会)、『危機を生きる――哲学』(毎日新聞出版)など。 <内容概略:講師より> カントは、私たちの生きることの根本に「道徳法則」を見いだしました。 この道徳法則のうえに、倫理学から法哲学をへて政治哲学へ、つまり共同体論へといたる彼の実践哲学のすべてが築かれています。ですが、そもそもその「道徳法則」は、いったい何を命じるのでしょうか。 そこには、カントの洞察と誤解が同居してはいないでしょうか。 この点に向けて鋭い批判の矢を放ったのが、レヴィナス、ブランショ、ドゥルーズ、デリダ、ナンシーら現代フランスの哲学者たちです(彼らの隠れた参照項として、二十世紀ドイツの哲学者ハイデガーの存在も見のがせません)。 けれども、カントと彼らの間には、共同戦線をはる余地もまた残されてはいないでしょうか(おどろくべきことに、この共同戦線には空海や道元といったわが国の哲学者たちも参与する余地があります)。 言ってみれば、 カント実践哲学の解体と再構築に世界哲学的な観点からいどむ 、これがこのセミナーの最終的なねらいです。 今期より、カント本来の主著『道徳形而上学』の検討にはいり、同書を上記の観点から徹底して読み直します。 このセミナーは、倫理や道徳、法や政治に(つまりは、 どう生きるか に)関心をもつすべての人に開かれています(経済についても、カントは「私有財産」と「貨幣」という切り口から考察を展開しています)。 哲学についての専門的な知識は前提としません(わからないことは、どんどん質問してください)。 だいじなのは、一見、難解なテキストに対してもねばり強く向き合いつづけ、自分自身の言葉で捉え直すこと、そのことをとおして自身の言葉を鍛えていくたゆまぬ努力です。 この作業を日々の営みのなか、自分一人でやりぬくことは、とてもむずかしい。 そう、仲間が必要なのです。 そのような仲間と出会い、ともに互いの思考をみがく場が、このセミナーです。 ともに考えることをとおして、あなたの人生がもっともっと豊かなものになることは、まちがいありません。 毎回のセミナーは、私からの問題提起と参加者のみなさんの発表、それらをめぐるディスカッションの三本の柱からなります。 参加者のみなさんの積極的な関与を期待します! 第六期は10月から12月までの三ヶ月間に各月ほぼ4回、計12回を行ないます。 『道徳形而上学』は、おおきく二つの部分からなっています。 法の形而上学的な基盤を論じる「法論」と、道徳の形而上学的な基盤を論じる「徳論」です。 今期は、カントの叙述の順序に従って「法論」から読み進めます。 最初に、これまで検討してきた『道徳形而上学の基礎づけ』『実践理性批判』をふりかえってから本テキストを読みはじめますので、今期からはじめて参加するみなさんもご心配にはおよびません。意欲あふれるみなさんの新たな参加も大歓迎です! <テキスト> カント『人倫の形而上学 第一部 法論の形而上学的原理』(熊野純彦訳、岩波文庫) <開催日時> 2026年 10/2(金) 13:00~14:30 10/7(水) 10:45~12:15 10/16(金) 13:00~14:30 10/23(金) 13:00~14:30 10/30(金) 13:00~14:30 11/6(金) 13:00~14:30 11/11(水) 10:45~12:15 11/25(水) 10:45~12:15 12/2(水) 10:45~12:15 12/11(金) 13:00~14:30 12/18(金) 13:00~14:30(オンラインのみ) 12/23(水) 13:00~14:30 ※本ページのタイトルでは開催日が10/2のみとなっていますが、10/2から12/23まで、全12回の開催です。 ※第五期と異なり、10:45~12:15開催の日もあります。 <参加方法> ・高福院(目黒駅から徒歩3分、東京都品川区上大崎2−13−36)での現地参加 ・オンライン参加(Zoomを使用。配信URLは受講者の皆様に都度ご案内します。) ・アーカイヴ視聴(配信開始日より一か月間、何度でも視聴できます。) 各回とも上記3つのうちお好きな方法をお選びいただけます。遠隔地の方、スケジュール調整が難しい方も、ふるってご参加ください。 <受講料> 一般:1コマ2000円 学生:1コマ1000円 前期(全6回)、後期(全6回)の開始時に各6回分を一括してお支払いいただきます。 <紹介動画(YouTube)> 連続講座「他者の哲学(現代フランス)と道徳形而上学(カント)をめぐって」の紹介【斎藤慶典先生】 【参加者の声】連続講座「倫理・道徳・法・政治ーーー他者の哲学(現代フランス)と道徳形而上学(カント)をめぐって」 申込期限を過ぎてもお申し込みいただけます!以下にお問い合わせください。 高野山真言宗高福院Mandala Lab事務局 [email protected]