説明
「去偽存真」とは、偽りを去り、真を存すと読みます。 何が真実で、何が偽りなのか。 ひらのまりは、常々、「何が本当で、何が嘘かわからない」と語ります。 それは、日々の出来事から始まり、メディア情報、社会の在り方、人間関係において多岐にわたります。 彼女は、決して悲観的に捉えているのではなく、真偽の狭間に着目し、人間のあり様について感じ取ることで、人間とは何か?という問いにたっているとも言えます。 我々もどうでしょうか? 情報、価値観、イメージが絶えず更新される現代において、私たちは何を「真」として受け取り、何を「偽」として判断しているのか。 人間の間(あわい)においては、みなさんきっと考えることがあるのではないでしょうか。 本展では、このシンプルな問いを起点として、根來継ぎの作品展示を中心に、漆・琵琶・香、そして歌舞伎町にある能舞台で五感をもって重ね合わせます。 改めて、我々は、答えを提示する展覧会ではなく、作品や空間との対話を通じて、鑑賞者自身が「真と偽、人間とは何か?」について考えるための場をつくることで、共有・共感・議論を生むことをねらいます。