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情報化される自然・わたしたちの選択ー環境DNA学会 公開シンポジウムー
カンファレンス

情報化される自然・わたしたちの選択ー環境DNA学会 公開シンポジウムー

2026年10月12日月曜日 · 13:30青葉山コモンズ

説明

情報化される自然・わたしたちの選択 自然は、多様な生物や環境が互いに影響し合いながら、絶えず変化し続ける複雑なシステムです。 そのため、その状態を継続的かつ客観的に把握し、社会の共通認識として活用することは容易ではありませんでした。 しかし近年、環境DNAをはじめとする技術の発展により、自然の状態を継続的に把握し、多様な主体が共有・活用できる環境が整いつつあります。自然を捉えるデータや情報は、保全や研究のためだけではなく、社会の意思決定を支える新たな情報基盤となろうとしています。 もし、地域の海や森、川の状態を天気予報のように把握できるようになったら。自治体が自然資本を科学的根拠に基づいて管理できるようになったら。企業が事業による自然への影響を客観的に評価し、経営や投資の判断に生かせるようになったら。消費者が自然への配慮も含めて商品やサービスを選択できるようになったら。 自然が情報化される社会では、私たちの選択や意思決定はどのように変わるのでしょうか。 本シンポジウムでは、「社会インフラとしての環境DNAの未来を描く」をテーマに、研究、食、教育、地域、政策という異なる立場から、情報化される自然が社会にもたらす価値を多角的に議論します。そして、自然情報を社会の共通基盤として活用することで、私たちの暮らしや産業、地域、政策はどのように変わり得るのか。その未来像を参加者の皆さまとともに考えます。 プログラム 基調講演:社会インフラとしての環境DNAの未来を描く 講師:近藤 倫生 氏 概要 環境DNAをはじめとする技術の進展により、自然は「観測する対象」から、社会の意思決定を支える「情報基盤」へと変わりつつあります。本講演では、環境DNAの最新動向やANEMONEの取り組みを通じて、自然情報が社会インフラとなる未来と、その可能性について紹介します。 近藤 倫生 (こんどう みちお) 東北大学大学院 生命科学研究科 生態発生適応科学専攻統合生態分野 教授 ネイチャーポジティブ発展社会実現拠点 拠点長 2001年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。 龍谷大学講師・准教授・教授を経て、2018年より現職、2024年よりWPI-変動海洋エコシステム高等研究所 ユニットリーダーを兼務。 日本生態学会宮地賞(2004年)、Akira Okubo Prize(2011, 日本数理生物学会・Society for Mathematical Biology)、文部科学大臣表彰若手科学者賞(2013)等受賞。 生態系大規模データの解析を通じて、生態学的現象の本質に迫るべく「自然のバランス」の理論化を目指した研究に取り組む。 COI-NEXTネイチャーポジティブ発展社会実現拠点代表 環境DNA観測網ANEMONE代表 ゲスト情報 西川絢子(にしかわ じゅんこ) 環境省水・大気環境局海洋環境課海域環境管理室室長 京都大学大学院理学研究科(生態学)及びコロンビア大学国際公共政策大学院(国 際関係学)修了。2002 年環境省入省。20 年以上に及ぶ環境省在籍中、廃棄物や 国際協力を中心とした環境政策の企画・立案に幅広く従事し、アジア太平洋地域を 中心に環境インフラの海外展開を推進。世界銀行ケニア事務所や国連大学サステイ ナビリティ高等研究所での勤務経験のほか、ミャンマーで JICA 環境管理政策アド バイザーを務めるなど、国際開発プロジェクトの運営管理に長く従事。国内では、 災害廃棄物対策や福島復興に携わり、直近では能登半島地震の災害派遣でがれき 処理や倒壊家屋の解体を支援。2025 年より現職で湖沼や沿岸域の環境管理と 里海づくりを担当。卒論ではガガンボ幼虫の個体群動態、修論では水域生態系の 物質循環をテーマに琵琶湖や知床、モンゴル等でフィールド調査。1男1女の母。 千葉 大貴(ちば だいき) 有限会社マイティー千葉重 代表取締役 株式会社アキウツーリズムファクトリー 代表取締役 一般社団法人東北絆テーブル 代表理事、他 仙台市出身。2002年に実家の食品スーパーを事業承継し、宮城県の特産品を販売するEC事業を立ち上げ経営再建を果たす。その後、活動の場を全国へ拡大。2017年からは仙台市秋保町を拠点に、観光を通じたまちづくり活動を開始。現在は全国各地で、“食”と“観光”をテーマとして様々な地方創生プロジェクトに参画している。 【受賞歴】 ・2008年 経済産業省 全国「地域プロデューサー」モデル30社に選定 ・2010年 経済産業省「地域を活性化する農商工連携ベストプラクティス30」選定 ・2014年 日本能率協会 KAIKA Award「特別賞」受賞 ・2015年 農林水産省 Food Action Nippon Award「商品部門 優秀賞」受賞 ・2018年 内閣府 国家戦略特区エンゼル税制の活用企業に選定 ・2024年 中小企業庁「ローカル・ゼブラを志す方へのメッセージ」事例掲載 ・2025年 農林水産省「ディスカバー農村漁村の宝アワード」受賞 ・2026年 総務省「ふるさとづくり大賞 総務大臣賞」受賞 他 浦野 奈美(うらの なみ) 株式会社ロフトワーク SPCSオーガナイザー 大学卒業後ロフトワークに入社。渋谷オフィスでビジネスイベントの企画運営や産学連携コミュニティ運営を担当したのち、2020年にFabCafe Kyotoのレジデンスプログラム「COUNTERPOINT」を立ち上げ、FabCafeグローバルネットワークの知見の言語化や拠点間連携に取り組む。 2022年からは、遠い領域への先行調査・実験を通じて得た知見やネットワークを、プロダクト開発・デザイン・マーケティング・経営層へとつなぐ活動体「SPCS(スピーシーズ)」の立ち上げと運営を担当。自然のメカニズムや自然科学の知見を起点に異分野と接続し、新たな知見や発想を生み出したり、既存の前提を問い直したりする場や共創機会を提供している。 実家の寺、大学で学んだ社会保障制度、デンマークのフォルケホイスコーレやイスラエルのキブツでの生活、主宰していた発酵の部活や、市民科学活動への協力経験などを原体験に、秩序とカオスの間を行き来しながら場をデザインすることをモットーにしている。 タイムスケジュール <第1部> 基調講演 社会インフラとしての環境DNAの未来を描く ー休憩ー <第2部> クロストーク それぞれの現場から考える、自然と社会 こんな人にオススメ ・企業で、サステナビリティ、ESG、TNFD、ネイチャーポジティブなどに携わる方 ・地域づくりや森林・里山・海洋などの自然資源の活用に関わる方 ・環境教育や自然体験、市民科学など、人と自然をつなぐ活動を実践している方 ・自治体や行政で、自然資本や地域資源を生かしたまちづくりに取り組んでいる方 ・研究成果の社会実装やデータ活用に関心のある研究者・学生 ・「自然の情報」がこれからの社会や暮らしをどう変えるのか、一緒に考えてみたい方 ・環境DNAや生物多様性、自然情報の最新動向に関心のある方