【勉強会(2027年1月15日18時30分~20時)】阪神・淡路大震災発災から32年 「三十年限界説」を越えて、震災の記憶をどうつなぐか ― 記憶なき世代が引き継ぐ「終わらない震災」―【講師】金菱 清 氏(関西学院大学 社会学部教授/災害社会学・環境社会学)
2027年1月15日金曜日 · 18:30尼崎市立立花北生涯学習プラザ
説明
続きを読む
<参加者募集>2027年1月15日(金)18時30分~(※開場は、18時15分) 阪神・淡路大震災から32年 「三十年限界説」を越えて、震災の記憶をどうつなぐか ― 記憶なき世代が引き継ぐ「終わらない震災」― 【講師】金菱 清 氏(関西学院大学 社会学部教授/災害社会学・環境社会学) 【日時】2027年1月15日(金)18:30~20:00 【会場】立花北生涯学習プラザ(尼崎市塚口町3丁目39-7) 1995年1月17日。 阪神・淡路大震災から、まもなく32年を迎えます。 震災を実際に経験した人が少なくなり、 学校や地域、職場でも、 「震災を知らない世代」が当たり前になってきました。 では、震災を経験していない人に、 私たちは何を、どう伝えていけばよいのでしょうか。 被災したときの怖さでしょうか。 亡くなった人たちのこと。 助け合ったこと。 復興の過程で起きたこと。 そこで得られた教訓でしょうか。 もちろん、それらを伝えることは大切です。 しかし、 体験した人の話を、そのまま次の世代へ渡し続けることだけが、「継承」なのでしょうか。 「知らない世代」だからこそ、できることがある。 今回の講師、関西学院大学の金菱清先生は、災害社会学・環境社会学の研究者として、阪神・淡路大震災や東日本大震災など、災害を経験した人々の声や、その後の暮らしを長く研究してこられました。 2026年秋には、金菱先生と関西学院大学「震災の記録プロジェクト」の学生たちによる 『阪神・淡路大震災「三十年限界説」を問い直す ― 記憶なき世代が引き継ぐ「終わらない震災」』 が刊行されました。 震災から30年以上が過ぎた神戸で、震災を知らない若い世代が、震災落語、語り部、防災教育、新聞、地域の歴史など、さまざまな現場を訪ねています。 そこから見えてくるのは、 「体験していないから、伝えられない」 という話だけではありません。 体験していないからこそ、 分からないことを問い、 自分たちなりの方法で受け取り、 いまの暮らしの中でもう一度意味をつくり直していく。 そんな新しい「継承」の可能性です。 震災の記憶は、「保存」するだけでよいのでしょうか。 震災の記録を残す。 体験者から話を聞く。 慰霊行事を続ける。 学校で防災教育を行う。 どれも、とても大切なことです。 一方で、年月が経つと、 語れるようになることもあれば、 長い間、語られないまま残ることもあります。 同じ震災を経験していても、 被災のあり方も、その後の人生も一人ひとり違います。 「震災から復興した」と語られる一方で、 30年以上たった今も、震災とともに生きている人がいます。 震災の記憶を次の世代につなぐとは、 昔起きた出来事を正確に覚えてもらうことだけではなく、 いまを生きる私たちが、その経験をどう受け取り、次の災害や自分たちの暮らしにどう結び直すのか ということなのかもしれません。 尼崎で、改めて「1.17」を考える。 今回の勉強会を開催する尼崎も、阪神・淡路大震災で被害を受けた地域です。 認定NPO法人まち・コミュニケーションも、阪神・淡路大震災を原点として活動を始めました。 その後、東日本大震災、熊本地震、能登半島地震など、さまざまな被災地に関わる中で感じてきたのは、 一つの災害で得られた経験が、次の災害でそのまま使えるわけではない。 けれど、経験をつなぐ人がいることで、次にできることは確実に増える。 ということです。 だから今回、1月17日の二日前に、尼崎でこの勉強会を開催します。 「震災を忘れないため」だけではありません。 震災を経験していない人も一緒になって、 これまでの経験を、これからの備えや支援へどうつなぐのか。 金菱先生と考えてみたいと思います。 金菱先生と一緒に考えたいこと 今回の勉強会では、例えば次のようなことを伺います。 ・そもそも「三十年限界説」とは、何を問いかけているのか ・震災を経験した世代から、経験していない世代へ何を引き継ぐのか ・「体験していない人」が震災を語ることに、どんな可能性があるのか ・体験をそのまま再現するのではなく、今の暮らしに震災をどう落とし込むのか ・年月がたつことで「語れるようになること」と「語られないこと」はどう変わるのか ・笑い、祭り、新聞、教育など、一見「震災らしくないもの」が、なぜ記憶の継承につながるのか ・震災を「終わった出来事」にしないとは、どういうことなのか ・阪神・淡路大震災から得られた経験を、これから起こる災害への備えや支援にどう生かすのか そして、 震災を経験した側は、次の世代に何を渡せばよいのでしょうか。 逆に、 経験者が「こう伝えなければならない」と決めすぎることで、新しい世代が入りにくくなることはないのでしょうか。 参加者の皆さんとも一緒に考えたいと思います。 こんな方に、ぜひ参加していただきたい勉強会です ・阪神・淡路大震災を経験された方 ・震災後に生まれた方、震災を直接経験していない方 ・防災教育や震災の語り継ぎに関わっている方 ・地域の防災、自治会、まちづくり活動に携わっている方 ・災害ボランティアや被災者支援に関わっている方 ・学校、大学、行政、社会福祉協議会、NPOなどで活動している方 ・「1.17を次の世代へどうつないでいけばよいのだろう」と感じている方 ・災害が起きたとき、自分にも何かできるようになりたい方 震災について詳しくなくても大丈夫です。 むしろ、 「阪神・淡路大震災のことを、よく知らない」 という方にも、ぜひ参加していただきたい勉強会です。 講師プロフィール 金菱 清 氏 関西学院大学 社会学部教授 専門は、災害社会学・環境社会学。 阪神・淡路大震災や東日本大震災をはじめとした災害について、被災した人々へのフィールドワークを重ねながら、災害と死者、記憶、喪失、その後の人生や社会との関係を研究している。 著書・編著に、 『震災学入門―死生観からの社会構想』 『私の夢まで、会いに来てくれた―3・11 亡き人とのそれから』 『災害の記憶を解きほぐす―阪神・淡路大震災28年の問い』 『五感でとらえなおす阪神・淡路大震災の記憶』 『大災害と相対的トラウマ―出来事がいかにその人に生きられてきたのか』 など。 2026年には、関西学院大学「震災の記録プロジェクト」の学生たちとともに、 『阪神・淡路大震災「三十年限界説」を問い直す ―記憶なき世代が引き継ぐ「終わらない震災」』 を刊行。 震災を知らない世代が多数となる中、新しい時代の震災継承のあり方を問い続けている。 開催概要 【日時】 2027年1月15日(金)18:30~20:00 ※開場は、18:15 【会場】 尼崎市立 立花北生涯学習プラザ(兵庫県尼崎市塚口町3丁目39-7) 【開催方法】 会場開催 【参加費(おつりの無いように、現地で、お支払いください。)】 1,200円(一般) ※大学生・高校生・復興枠(被災者等)は無料 【定員】 20名(現地参加) 【参考】 「支援できる人を増やしたい!」 この勉強会は、尼崎市NPO活動促進事業 「支援できる人を増やしたい! ~被災地から学び、備える~」 の一環として開催します。 災害は、いつ、どこで起こるか分かりません。 そのとき、すべての人が災害支援の専門家である必要はないと思っています。 困っている人の小さな変化に気づく人。 話を聞く人。 必要な人や制度へつなぐ人。 過去の災害の経験を、次の人へ伝える人。 それぞれの立場でできることがあります。 阪神・淡路大震災から32年。 過去を振り返るだけではなく、 被災地から学び、次に「支援できる人」を一人でも増やす。 そのための時間を、皆さんと一緒につくりたいと思います。 ぜひ、ご参加ください。 【主催・お問い合わせ】 認定NPO法人まち・コミュニケーション(メール:[email protected]、電話:080-2787-3129)